こんにちは、あっぷるです。
今回はふと、無料のVPNでどれが一番いいだろうかということを思いついたので有名所からあまり有名でないところまでを実際に使用して、どれが一番おすすめなのかを調べていきたいと思います。
VPNとは

そもそも、VPNとはどんなものでしょう。
Virtual Private Network(バーチャル プライベート ネットワーク、VPN)は、インターネット(本来は公衆網である)に跨って、プライベートネットワークを拡張する技術、およびそのネットワークである。VPNによって、イントラネットなどの私的ネットワークが、本来公的なネットワークであるインターネットに跨って、まるで各プライベートネットワーク間が専用線で接続されているかのような、機能的、セキュリティ的、管理上のポリシーの恩恵などが、管理者や利用者に対し実現される。
Wikipedia
VPNとはインターネット上に仮想的なネットワーク間の専用回線を繋ぐことで、セキュリティの向上を図るものです。
セキュリティの向上の他に他国限定で見ることができるコンテンツをVPNを経由することが見れるようになったりする場合もあるので、そのために使用する方も多いです。
というわけでそれを踏まえて無料のおすすめVPNを見つけていきたいと思います。
VPNを選ぶときのポイント

まずはVPNを選ぶときのポイントです。
VPNを選ぶときのポイントは大まかに3つです。
それは速度、通信容量、安全性です。
速度

まずは速度からです。
無料のVPNでは速度が一定に制限されていたり、サーバーが弱いなどの理由で速度が出ない場合があります。
そのため、サーバーに余裕があるVPN、速度の制限がかかっていないVPNを見つけていきたいと思います。
通信容量

一番気にするべきことが通信容量かと思います。
無料のVPNではよくある話なのですが、月々500MBや1GBなどと通信容量に制限がある場合があります。
パソコンで使用する場合、スマホなどと違い、500MBや1GBは思っていたよりもすぐになくなってしまうので、制限のないものを選ぶようにしましょう。
安全性
最後に安全性です。
本来VPNはセキュリティを高めるものですが、過去にVPNを提供している会社で情報漏えいの事件があったら、VPNを使用するメリットがないも同然です。
そのため、VPNの安全性、VPNを提供している会社の信頼性などを確かめておくことが必要です。
無料VPNでやってはいけないこと

無料VPNを使用する際に気をつけなければいけないことがあります。
それはVPN接続時の個人情報の使用です。
VPNでは提供している会社がVPN接続を使用して通信した情報の中身をすべて見ることができてしまいます。
そのため、信頼できる会社が提供しているVPNを使用しないと情報を盗まれてしまうリスクがあります。
例えば筑波大学が提供するVPN Gateですが、VPN Gateはボランティアで運営されているVPNです。
サーバーも有志の方が提供しているため、もしかしたら悪意のある人がサーバーを提供しているということもあり得ます。
VPNのシステム上、サーバーを管理している人、企業は通信内容をすべて見ることができるため、危険性を理解した上で使用することが必要です。
そのため、無料のVPNを使用する場合は個人情報などに気をつけて利用するようにしましょう。
VPNを比較していく
というわけで上記の点を踏まえて、計6つのサービスを実際に使用して、検証していきたいと思います。
おすすめはどれ?各ポイントから見る
今回比較していくのはTunnelBear、WindScribe、Hide.me、Hotspot shield、ProtonVPN、VPN Gateです。
サービス名 | ![]() TunnelBear | ![]() WindScribe | ![]() Hide.me | ![]() Hotspot shield | ![]() ProtonVPN | ![]() VPN Gate 筑波大学 |
通信容量 | 月間500MB | 月間10GB | 月間2GB | 月間500MB (15GB)※1 | 無制限 | 無制限 |
通信速度※2 | 100Mbps | 93Kbps | 15Mbps | 65Mbps | 180Mbps | 82Mbps |
ベストロケーション | 日本サーバー | 香港サーバー | ロシアサーバー | アメリカサーバー | 日本サーバー | 日本サーバー (最速サーバー) |
セキュリティ | ||||||
注記 | 日本語サポート 非対応 | 誇張広告 問題あり | ボランティア運営 安全性なし | |||
各ページ | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
今回は6つのサービスを実際にVPNを接続して、3回計測し、平均値を測定しました。
ひとつひとつポイントに分けて、、見ていきたいと思います。
通信容量

まずは通信容量からです。
TunnelBearやHIDEMEの月間500MBや2GBは動画やブラウジングをしていたらすぐになくなってしまいます。
それに比べて、WindscribeやHotspot shieldは10GBや15GBと、ブラウジング程度なら十分な量かと思います。
しかしフルHD動画の再生となるとやはり10GBや15GBでは少ないかなと思います。
そのため、VPNを使用して、動画や映画を視聴したいと思っている方にはProton VPNかVPN Gateをおすすめします。
通信速度

次に通信速度についてです。
測定はfast.com、デスクトップパソコン、有線接続で行いました。
VPN未接続時の速度は平均110Mbpsとなりました。
通信速度はベストロケーションのサーバーによりますが、日本サーバーがベストロケーションとして選ばれている場合はどれも速度はほとんど変わらないという結果になりました。
しかし、Proton VPNだけ何度やってもVPN未接続時より速度が早くなるという結果になりまし
なんででしょうか(笑)
通信速度で見ると、日本サーバーを使用することができる、TunnelBear、Proton VPN、VPN Gateですね。
セキュリティ

次にセキュリティについて見ていきたいと思います。
TunnelBear

まずはTunnelBearから見ていきたいと思います。
TunnelBearではAES 256ビット暗号化という方式で暗号化されており、アメリカ政府などが機密情報の暗号化に使用するようなレベルの暗号化方式を採用しているため、すごくセキュリティは高いです。
またTunnelBearではサービス提供をするにあたって必要な情報以外は記録をしないという『ノーログポリシー』を基に運営されています。
しかし、TunnelBearを提供しているTunnelBear LLCは2018年、アメリカのウイルス対策ソフトなどを開発しているMcAfeeに買収されているため、5アイズの対象となっています。
UKUSA協定(ユークーサきょうてい、英:United Kingdom – United States of America Agreement)とは、アメリカ合衆国 (USA) の国家安全保障局 (NSA) やイギリス (UK) の政府通信本部 (GCHQ) など5カ国の諜報機関が世界中に張り巡らせたシギント (SIGINT) の設備や盗聴情報を、相互利用・共同利用する為に結んだ協定のことである
Wikipedia
Wikipediaの『UKUSA協定』を引用させていただきましたが、わかりにくいので簡単に説明すると、アメリカ、カナダ、ニュージーランド、イギリス、オーストラリアの5ヶ国間で世界中のネットの通信内容の監視、情報の共有を行うという協定です。
仮に利用者の情報を調べられた場合、買収元であるMcAfeeはアメリカの企業なので、アメリカ政府やその他の協定を結んでいる国に情報が晒されてしまう危険性があるのです。

Windscribe

次にWindscribeです。
こちらも先程のTunnelBearと同じAES256ビット暗号化方式、SHA512認証プロトコルが使用されています。
SHA-2は、Secure Hash Algorithmシリーズの暗号学的ハッシュ関数で、SHA-1の改良版である。アメリカ国家安全保障局によって設計され、2001年にアメリカ国立標準技術研究所によって連邦情報処理標準 PUB 180-4として標準化された。
wikipedia
SHA512認証プロトコルはアメリカ国家安全保障局によって開発された、認証プロトコルでアメリカの国家機密をも守るような強固な認証プロトコルとして使用されています。
そして、このVPNの最大の特徴としてファイアウォールがあるのが特徴です。
外部からのVPNを利用した不正アクセスを防ぎ、安全性を確保しています。
WindscribeでもTunnelBearと同じように『ノーログポリシー』のもとで運営されています。
さらに検閲が厳しい中国でも利用できるよう、3つの接続モードが用意されています。

Hide.me

次にHide.meについて見ていきたいと思います。
Hide.meはマレーシアに本社があり、5アイズや9アイズ、14アイズの対象になることなく、情報を保護することができます。
また、Hide.meも『ノーログポリシー』のもと運営されています。
前2つと同じく通信暗号化にはAES256暗号化が使用されています。
またHide.meではWindscribeと同じく中国などの検閲の厳しい国でも使用できるよう正式にサポートされています。

Hotspot Shield

次にHotspot Shieldを見ていきたいと思います。
Hotspot Shieldの提供元であるAnchorFreeはアメリカの企業なため、5アイズの対象となっています。
さらにHotspot Shieldは他のVPNではほぼ当たり前となっている『ノーログポリシー』ではなく、ログを保存しています。
さらにHotspot Shieldでは暗号化方式が公開されていません。
暗号化方式が公開されていない分、使用している暗号化方式に脆弱性が見つかったときに狙われることは少ないかも知れませんが、逆にもともとあまり強くない暗号化方式が使用されているかも知れません。
さらにHotspot Shieldは過去に誇張広告で問題になったことがあり、会社的にもあまり信用がないというのが現状です。
正直、Hotspot ShieldはVPNに安全性を求める人にとってはおすすめできるものではないかと思います。
Hotspot Shieldの誇張広告問題に関してはこちらの記事がわかりやすいのでこちらの記事をご覧ください。

Proton VPN

次にProton VPNを見ていきたいと思います。
Proton VPNは暗号化にAES 256,キー交換に2048ビットRSA暗号、認証プロトコルにSHA256が使用されており、紹介した中で一番の強固な暗号化をしているVPNです。
またProton VPNも『ノーログポリシー』を基に運営されています。
さらに提供元であるProton Technologies AGはスイスに本社を置いている会社で5アイズなどの協定の対象にもなりません。
なおかつ、VPNの物理サーバー、インフラはすべてスイスの旧軍用落下避難所に設置されているため、サーバーの物理的な安全も確保されています。
セキュリティ面で見ると、今の所一番高いVPNですね。

VPN Gate
最後にVPN Gateです。
VPN Gateはボランティアで運営されており、サーバーは有志の方が提供しているサーバーです。
そのため、悪意を持った人がサーバーを提供していた場合、VPNのシステム上、通信内容をすべて盗まれてしまう危険性があります。
そのため、セキュリティは全くといっていいほど保証されていません。
しかし、サーバーの種類も多く、速度も早いので、セキュリティを重視しず、ビデオオンデマンドサービスなどに使用するつもりの方にはおすすめです。
結論・どれがおすすめ?

結論、どれがおすすめかというとProton VPNです。
日本サーバーがあるため、速度が早く、セキュリティも6つの中で一番強固です。
さらに通信容量などにも制限がないので、ビデオオンデマンドサービスなどに使用する場合でも、通信容量を気にすることなく使用することが可能です。
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